何円の車から高級車なのか。400万円以上なら高級車と言えるかも

最終更新日:2017年9月27日

いくらから高級車と言われるのかについては、人によって考え方が異なる一方で、各人で何らかの目安をもっているのも事実です。

そこでここでは、具体的な線引きのロジックをご紹介します。

1.いつかはクラウン神話から計算する価格

自動車メーカーの多くは、車に対してヒエラルキーを作り、社会的にどの地位の人がどの車に乗るのかという暗黙のルールを作り出しました。

少なくとも20世紀はそういう時代であったと言えます。

その当時に言われたのが「いつかはクラウン」です。

その当時はセルシオやレクサスは存在せず、大衆の心理として、クラウンは高級車であるとの認識があったからです。

クラウンを頂点とし、マーク2、カムリ、コロナ、カローラ、コルサのようなヒエラルキーの中で、高級車と呼べるのは間違いなくクラウンです。

現代の序列からいくと、社長がレクサスのLS、副社長がクラウンマジェスタ、取締役がクラウンというような序列になります。

クラウンの現在の価格は低いグレードでも400万円からですので、やはり400万円のというのが高級車といわれる最低LINEだと考えられます。

逆に大衆車クラスでは、ミニバンやSUVも含めて400万円で買えない車はほとんどありません。

2.高級車の次の車より上の価格

高級車はいくらからという問いに対して、逆の発想をしてみます。

クラウンを高級車とすれば、その下のクラスは高級車ではないことになります。

では、クラウンの下のクラスとは何かというと、カムリやマークXになります。

カムリは国内では今はそれほど人気がありませんが、北米では管理職のホワイトカラーに大人気の車になります。

価格帯は、330万円から420万円程度になります。

次にマークXですが、徐々に若者も購入層に増えてはいますが、やはり、クラウンを変えない層の人がターゲットになります。

クラウンを変えないというのは、金銭的な余裕がなくて買えないという人もいると思いますが、その多くは社会的地位の関係で買えないということです。

つまり、自分の上司がクラウンを乗っている場合、部下はどうしても同じレベルの車種を変えないという日本の事情があります。

これこそ自動車メーカーが作り出したヒエラルキーです。

マークXを買うのは、課長から部長職くらいの人になりますが、価格帯は260万円から380万円です。

このことから、高級車というのは400万円前後がそのLINEになります。

3.大衆車より上の価格帯であれば高級車

また、大衆車の代名詞プリウスは250万円から340万円のラインナップです。

プリウスに乗っているのは、主に大衆層であり、あまりにも台数が多く走っているので、プリウスを見て高級車だと思う人はいません。

その他に売れ筋の大衆車をみると、ミニバンのノアでは250万円のガソリン車から320万円のハイブリッド車までがLINEアップされています。

ミニバンは主に家族持ちの大衆向けの車であり、高級車だとは言えません。

スポーツカーの86でも260万円から340万円程度であり、プリウスの価格帯とほぼ同じになります。

スポーツカーは趣向性の高い車であり、若者向けにデザインされている関係で、高級車とはみなされません。

大衆車以上が高級車だという説をまとめると、大衆車の上限が350万円程度であり、これは中流層が買うことができる上限の金額だとも言うことができます。

よって高級車は350万円以上の車ということになります。

4.3ナンバー神話から見る高級車の定義

少し年配の方になると、免許取りたての若者に対して「3ナンバーなんて生意気だ、5ナンバーにしておけ」なんて言うのを聞いたことはないでしょうか?これにはいくつかの理由がありますが、その一つには物品税があります。

自動車は奢侈品と見なされたため、3ナンバーは23%、5ナンバーは18.5%、軽乗用車は15.5%の物品税が課税されていた時代があります。

ちなみに物品税は消費税の導入とともに課税が廃止されています。

5ナンバーには、全長4.7メートル以下、全幅1.7メートル以下、全高2.0メートル以下、ガソリン車の場合は総排気量が2000cc以下という基準があり、この基準を1つでも上回れば3ナンバーになります。

最近の車は、2000cc以下であっても、車をグローバルに展開する都合や、デザインの関係でボディの幅が1.7メートルを超えることが多く、その場合は3ナンバーになります。

現在では物品税は廃止されており、自動車税や重量税も排気量や車重によって決定されますので、必ずしも3ナンバーが5ナンバーより高いわけではありません。

しかしながら、一定以上の年齢の方にとっては、説得力のある線引きになります。

トヨタ車であれば、5ナンバーセダンの代表格はプレミオであり、190万円から270万円ですので、300万円程度が高級車であるということができます。

高級車の定義は曖昧になりつつある

従来は、自動車メーカーが分かりやすい車種のヒエラルキーをつくり、高級車かどうかの見分けがつきやすい時代でした。

最近は、ミニバンやハイブリッドなどのLINEナップも豊富であり、一概に高級車とは何かを定義しづらい時代になっています。

以上の4つの案をまとめると、400万円以上であれば間違いなく高級車であり、300万円から400万円がグレーなゾーンということになります。


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