軽自動車と普通自動車の違いとは。税金や大きさ・乗り心地など

最終更新日:2017年9月3日

軽自動車と普通自動車。

良く聞くので言葉は知っているのですが、大きさが違う事以外にどう違うかご存知ですか?

実際に自動車を購入する時、何がどう違うか判からないと選ぶのに迷ってしまう事になります。

自分に合った車選びの為にちょっと勉強をしましょう。

1.法律上の軽自動車と普通自動車の違い

軽自動車とは、単に小さい自動車をみんなが勝手にそう呼んでいる訳ではありません。

自動車に関する法律でちゃんと定義がなされています。

少々小難しい話になりますが、自動車の所有者になると絶対避けられない税金にも関わってくるのでお話しておきます。

なお自動車とは法律的にいうと、貨物自動車やバスなども当然含まれるのですが、話を出来るだけ簡略にする為にここでは乗用車に限る事にします。

さて法律では自動車はボディの大きさとエンジンの排気量で、次の様に分けられています。

軽自動車排気量660cc以下全長4.00m以下全幅1.48m以下全高2.00m以下小型自動車排気量2000cc以下全長4.7m以下全幅1.70m以下全高2.00m以下になります。

そして普通自動車は、小型自動車の項目の内の一つでも数字が上回った自動車の事を言います。

2.軽自動車と普通自動車の税金の違い

自動車の税金は、自動車税、自動車重量税、自動車取得税の三つがあります。

これらの税金は全て上記の様な、法律で決められた自動車によって税額が決められています。

一番簡単な自動車税を例に説明します。

自動車税は一年に一回払わなければならない税金です。

これが未納だと車検が受けられずに、従ってその自動車は公道で走行出来ないという事になります。

軽自動車税は年間10800円です。

小型車以上の大きさの自動車は、排気量1000ccまでが29500円、1500ccまでが34500円で、以後500cc増す毎に税額が上がっていきます。

自動車重量税は車検を受ける時に支払います。

また自動車取得税は新車を購入する場合のみ掛かってくる税金です。

両税供に対象自動車の重さが重くなる程に、また販売価格が高くなる程に税額が上がります。

小さく軽い軽自動車より大きく重い普通自動車の税額は高くなりますが、詳細は複雑なので省く事にします。

3.大きさによる軽自動車と普通自動車の使い具合の違い

軽自動車と普通自動車の違いで、実際の使用上最も問題になるのが大きさによる使い具合の違いでしょう。

「小さい方が運転し易いよね」とは誰もが思うでしょうが、もっと具体的に違いをご紹介しておきます。

判り易いのは全幅の違いです。

細い道で他車とすれ違う時や、狭い駐車場に入れる時には当然幅の小さな軽自動車が普通自動車より扱い易いのはすぐ理解出来るでしょう。

しかし現実に運転する場合、もっとその違いが出るのが全長の違いです。

少し理屈っぽくなりますが、車の長さの違いは、回転半径と内輪差として違いが発生します。

回転半径とは、ハンドルを一杯に切ってまま走行して描かれた車の円形の走行軌跡の事です。

全長の短い軽自動車は、当然普通自動車よりも小さな円を描いて走ります。

そして内輪差とは、車が右左折する時、前輪が通った軌跡より内側を後輪が通る現象を言います。

分かり難いかもしれませんが、自転車を押して狭い駐輪場で通路を曲がる時、自転車の前輪と自分は曲がれたのに、後輪の何処かが他の自転車に引っ掛かった経験がありませんか。

これが内輪差です。

この内輪差も車の全長が長いほどに大きくなりますから、普通自動車より軽自動車の方が差が小さくなります。

例えば小さなスーパーマーケットの狭い駐車場で、これまた狭い1台分のスペースに出入りする時を想像してみます。

回転半径が小さいと、通路の向こう側に駐車している車に、自分の車の左右の前角が当たらない様に動き易くなります。

内輪差が小さいと、隣の車に、自分の車の後ろ半分のボディを擦らない様に運転し易くなります。

これら自動車を運転する上での扱い易さの事を「取り回し」とよく表現します。

軽自動車と普通自動車の違いは、この取り回しの違いが最も大きいでしょう。

4.排気量による軽自動車と普通自動車の使用感の違い

排気量はそのエンジンが吸い込めるガソリン混合気の量と比例するので、排気量が普通自動車より小さな軽自動車のエンジンは、普通自動車よりエンジンの力が小さいという事になります。

だから車体を小さくして軽くしなければ、普通自動車など他の車と同じ様に走る事が出来なくなって使い具合が悪くなります。

あまりノロノロ走っていると、回りの邪魔になるだけでなく危険でさえあります。

その為に大きさの制限がある訳です。

軽自動車は車体を軽くする為に、ボディの剛性を確保する為の仕組みや、室内の座席や内装材などの材質の高品質化に限界があります。

大きな車だとエンジンの力が大きいので、例えば材質の良い豪華な座席を使って重くなっても大丈夫です。

判り易いのはドアを閉めた時の音でしょう。

普通自動車に比べると軽自動車のドアは軽い音がします。

また走行中の外からの騒音が普通自動車と比較すると大きくなりがちです。

車輪周りの仕組みも普通車と違う事が多く、それだけ走行時の乗り心地が違う場合があります。

しかし近年、こういった機構部分も進歩して随分と差が少なくなっています。

以前は、軽自動車はのろくてうるさくて乗り心地の悪いものでしたが、現在では好きか嫌いかの好みの範疇に入る程度の差になりつつあります。

普通自動車と軽自動車の違いを知ろう

一昔前は自動車といえばセダンが主流でした。

しかし今では、背の高いワンボックスが人気になるなど、形も大きさも千差万別です。

生活スタイルや好みによって色々な自動車を自由に選べる時代です。

決して安いものではないので、軽自動車と普通自動車の違いを良くって知って、自分に合った自動車を選びましょう。


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