軽自動車の安全性ってどうなの?普通車より劣るけど大きくは差はない

最終更新日:2017年8月28日

技術進歩や、安全装備の充実で軽自動車の安全性は飛躍的に高まっています。

ですが交通事故のニュースや、YouTubeなどにアップロードされるドライブレコーダーによる事故映像などで軽自動車が見るも無惨な状態になっている光景が度々見られるのも事実です。

軽自動車の安全性は普通自動車と比べてどうなのか等を、装備の点も含めてご紹介します。

1.普通自動車との比較

軽自動車の安全性は技術と素材の向上で、二昔前くらいの普通車を上回る程度の安全性は備えています。

最近の普通車も含めてなのですが、欧州車などは頑丈さを売りに安全性をアピールしています。

しかし日本の自動車の場合燃費を良くするために、重くて頑丈な素材を使わない方向にシフトしています。

それにともなって安全性も「素材の頑丈さで搭乗者を守る」作りから、見かけ上派手に壊れることで「事故の衝撃を外に逃がして搭乗者を守る」ような設計思想になっているのです。

ですので軽自動車が大破して酷い状態になるのは、その仕組み上仕方の無いことです。

耐えられる衝撃はもちろんより丈夫なフレームを使える普通自動車の方が大きいのですが、それらが有効なのは一般的な前部フロントが十分に長いセダンタイプ等の車に限定されます。

運転席が車体の最前面にある普通自動車や、形状が軽自動車と変わりないコンパクトカーのなどの車種は、正面衝突時の安全性に限って言えば、実は軽自動車とさほど変わらないのです。

そしてバスやトラックなど重量のある車に高速で激突した場合は、軽自動車も普通自動車も変わりなくぺしゃんこになってしまいます。

例え普通車であっても搭乗者を守れないと言うことは十分あり得るのです。

2.事故を防ぐ安全装備、自動ブレーキ

そういったこともあり、何よりまず大事なのは「事故を防ぐ装備を持っているか」ということになります。

一昔前は自動ブレーキシステムは比較的高価な普通自動車の専売特許でした。

しかし現在車自体の需要は軽自動車が圧倒的に多いので、軽自動車メーカーも需要に応じるように、軽自動車にもそれら自動ブレーキシステムを付けられるようになっています。

ダイハツでは「衝突回避支援ブレーキ機能(スマートアシストと統合)」スズキでは「衝突被害軽減ブレーキ」ホンダでは「シティブレーキアクティブシステム」と各社オプションで用意されています。

カメラやレーダー等の組み合わせで性能は少しずつ異なります。

普及に従い標準搭載される車も微量ながら増えてきており、最高位グレードはもちろん、中位グレードでも全車標準装備している車種も多くなってきています。

あくまで人間の判断が追いつかないような場合の補助システムなので過信は禁物ですが、大事故を防ぐ一助になってくれるのは間違いないでしょう。

3.事故を防ぐ安全装備、横滑り防止装置

こちらも自動ブレーキが軽自動車に搭載され始めた前後から、装備されることが多くなり、横滑りをしそうな場所やシチュエーションでそれらを防止するシステムとなっています。

各社「VSC&TRC(ダイハツ)」「ESP(スズキ)」「VSA(ホンダ)」と名前は異なりますが、適切なブレーキコントロールで横滑りを軽減する仕組みであることに変わりなく、メーカーによる違いはほとんどありません。

大体どの車もハンドル右下あたりに車が横滑りするマークのボタンがあり、そのボタンでON/OFFを切り替えることが出来ます。

この横滑り防止装置は搭載にコスト自体はそれほど掛からないようで、年式の新しい車種であればほとんどの車に標準装備されるようになりました。

4.その他安全装備

それ以外でも事故を未然に防ぐ手段としては下記のようなことが挙げられます。

・車線移動やふらつきを感知し警報を鳴らしてくれる

・坂道発進時後ろに下がってしまうのを防ぐ

・駐車時など周りの障害物や周りの車に近づきすぎるとレーダーで検知し警報を鳴らしてくれる

・更に上位機能で駐車時の上からの視点で見られて、接触無く駐車できる補助カメラとモニター

・駐車場から発進する際アクセルとブレーキの踏み間違いで勢いよく建物などに激突してしまうのを防ぐ

さまざまな機能で事故を予防できる仕組みが各車両毎に用意されており、自分に必要な物を選んで装備することが出来るようになっています。

さらに実際に事故に遭った際搭乗者を守る補助となるサイドエアバッグ、人身事故を防ぐレーダー&カメラ、人身事故の際でもぶつかった人間がなるべく軽傷で済むよう工夫された車体構造と素材。

軽自動車メーカーも各社創意工夫で、事故を予防し、事故の際でも最大限人を守れる装備も開発し、そして歩行者を事故に巻き込まないような安全装備すら軽自動車に装備できる時代になりました。

もちろん事故に遭った際の状況を記録してくれて、解決の一助になるドライブレコーダーも安全装備の一つと言っても良いでしょう。

軽自動車でも安全性は一定以上のレベルにある

最初に述べたとおり軽量化を前提とした軽自動車は普通自動車に比べて事故に弱いことは事実です。

ですが事故を予防できる装備を軽自動車でも導入できるようになっている現在、軽自動車が普通車に比べて安全性で著しく劣っているということは無いと言えるでしょう。

自動車の安全性は、あなたの心がけ次第でいくらでも高めることが可能です。

軽自動車だから安全性は…と偏見を持たず、予防という観点で安全性を高めてみるのはいかがでしょうか?


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