高級車の燃費が悪い理由とは。なぜ高級車は燃費が悪いのか

最終更新日:2017年9月27日

高級車の燃費はあまりよくありません。

そもそも燃費なんて気にせずに買う人が多いのが高級車です。

では、なぜ高級車の燃費が良くないのかご紹介します。

1.車重が重い

基本的に物理の原理原則から言って、車重は軽ければ軽いほど燃費はよくなります。

同じエンジンで比較すれば、人が乗れば乗るほど、荷物を積めば積むほど燃費は悪化します。

高級車の燃費が悪い理由の第一は、車重が重いからです。

どれくらい重いかというと、マイバッハ62で2855kg、リンカーンナビゲーターで2770kg、ベントレーミュルザンヌで2770kgと、すでに3トン近い車重です。

一般的な高級車でも2トンを軽く超えますので、軽自動車と比較すれば3倍、普通車と比較すれば2倍前後の車重差があります。

なぜ車重が重くなるかというと、理由は様々ですが、室内を広く作り、ハイパワーなエンジンを積み、優れたデザインを追求し、快適装備を満載にした結果だと考えられます。

国産車では、レクサスのLSが2100kg前後となり、トヨタのセンチュリーもほぼ同じ車重になります。

2.エンジンが大きい

車重が重いということと深く関係がしてきますが、重いボディを引っ張るために、より排気量の大きい、高出力のエンジンを搭載することが多いことも燃費が悪い理由のひとつです。

AMGのSL73は7290cc、シボレーコルベットZ06は6997cc、ベントレーアルナージRは6750ccのエンジンを積んでおり、軽自動車と比較しても10倍以上の排気量となります。

一般的にエンジンの排気量は、大きくなればなるほど燃費は悪化します。

単純にアイドリングするだけでも、1000ccと2000ccのエンジンでは燃焼されるガソリンの量が異なります。

とはいえ、エンジンは小さければいいかと言えばそうでもなく、バランスが大切になります。

つまり、エンジンを小さくすればするほど、エンジンを高回転まで回さないと馬力が出なくなりますし、そもそも700kgや1トンといった重いものを加速させる力が足りなくなります。

車重とエンジンのバランスから言えば、軽自動車程度のボディに800cc程度のエンジンを載せるのが最適です。

実際にスズキはほぼ同様のスペックの車をインドで発売しています。

また、エンジンの気筒数が多いことも燃費悪化の理由の一つです。

ランボルギーニアヴェンタドールやアストンマーチンDB9、フェラーリF12ベルリネッタ等のスーパーカーには12気筒のエンジンが積まれています。

さすがにこういった車種の排気量は6リッターを超えているため、気筒数よりも排気量全体の影響が大きいですが、仮に気筒数を減らすことができれば、燃費はよくなります。

ちなみに国産車ではトヨタのセンチュリーが12気筒のエンジンを積んでいます。

ターボを装着した場合には、さらに燃費が悪くなります。

高級車の一部車種では、排気量の大型化だけではなく、ターボの搭載によってパワーを絞り出しています。

あのフェラーリでさえ488GTBにターボを搭載しており、多くのメーカーで採用されています。

ターボというのは、通常のエンジンでの燃焼に加え、さらに空気と燃料を押し込んで、出力をあげるという仕組みですので、同じ排気量であれば、ターボ無しに比べ、ターボ有は燃費が悪化します。

逆に、軽自動車を除いて、大衆車ではターボ車というのはほとんどありません。

一部メーカーが「ダウンサイジングターボ」といって、小型のエンジンにターボチャージャーを組み合わせる燃費をよくするためのターボをLINEアップしています。

3.タイヤが太く抵抗が大きい

エンジンが大きいこと、高出力であること、車重が重い事とも関連してきますが、太くて高いグリップのタイヤを履いていることも燃費を悪化させる要因です。

スポーツ走行をしないという前提ですが、タイヤは細ければ細いほど抵抗が少なくなります。

もちろん自転車のような細いタイヤではグリップが足らず、コーナーでも不安定になりますので、バランスも大切ですが、一定以上に太いタイヤは燃費を悪化させるだけです。

タイヤの横幅のサイズですが、例えばランボルギーニアヴェンタドールSVは355mm、ポルシェGT3RSで325mm、シボレーCorvetteZ06で335mmとなっています。

これらの車種は高出力のエンジンを積んでおり、それを地面に伝え、コーナーで安定して曲がるために、極太のタイヤを履いています。

ちなみに国産車では、レクサスのISFが255mm、RCFで275mm、LFAで305mmのタイヤを履いています。

軽自動車のタイヤが細いもので145mm前後ですので、横幅だけでも単純に2倍以上、タイヤのインチも異なりますので、設置面積ではそれ以上の抵抗となります。

高級車の燃費があまり良くなくても仕方ない

最近では、ポルシェなどもハイブリッドを搭載しており、高級車が必ずしも燃費が悪いとは言えない時代になってきました。

しかしながら、高級車は人々のあこがれを表現したものであり、夢や情熱が注がれて製造されます。

多少燃費が悪くても、それはパフォーマンスの裏返しでもありますので、仕方ないとも言えます。


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